最近は、転職に対しての悪いイメージもだいぶ改善されてきていますが、それでも転職を繰り返しているとあまりイメージを持たれないのも現状です。
一方で、転職にあまりマイナスイメージを持たない職種・業界も存在します。
中でもIT業界は特にその傾向が強いと思っています。
もともとスキルアップ・キャリアアップを目指す人は、若いうちから転職をする方も多く、転職=悪ではなく、転職=スキルアップ・キャリアアップという イメージが出来上がっているからだと思います。
ただ、実際に転職を考えて本当に自分が転職できるのか、転職に失敗しないかと思う方も多くいるかと思います。
今回は、筆者の経験を交えながら転職をすることについてお話ししていきたいと思います。
参考までに筆者の転職遍歴を書いてみる
あまり面白くない話だと思いますが、最初に筆者がどのようなキャリアを積んできたのか簡単にお話ししたいと思います。
ざっくり書くと
- 新卒で中小SIerに就職
- ベンチャー企業へ転職
- 中小SIer(1部上場グループ)へ転職
となります。
たいして面白くないですよね。
詳細を書くと、年齢がばれるのであまり詳しくは書けません(ばれてもいいんですが。。。)が、
最初は、リーマンショックの頃に中小の新卒で中小SIerに就職しました。
当時は従業員は100人いなかったと思います。
主な仕事としては顧客先常駐でシステム開発の下流工程に関わる事でした。
新卒で何も分からない状態で、新人研修もなくいきなり顧客先(確か上場企業)の案件にアサインされて、テスターやプログラマーとして働きました。
正直自分が何を作っているかもイメージできず、ただ言われた通りコードを書いてテストをするだけで非常につまらなかった記憶があります。
働く環境も劣悪で、長机でギチギチな状態で仕事をさせられ深夜までの残業も当たり前でした。
いわゆるIT業界のブラックのイメージそのものだったので、こんなもんだろうと諦めて仕事をしていた記憶があります。
その時、新卒の一番大事な1年目2年目はこのまま何をやってるかもちゃんと理解しないで仕事をしていていいのかと思い悩むようになり、将来がイメージできないことから転職を決意しました。
第二新卒でIT業界転職したいと相談をコンサルタントにしたところ、たまたま声をかけてくれた当時設立2年目位のベンチャー企業へ転職を決めました。
決め手は社長から言われた
- 少人数の会社で上流工程から下流工程まで一貫して担当できる
- 顧客への営業(コンサルに近い部分)を行える
- 少人数制なので、自分で提案から開発までが行える
- これから一緒に会社を作っていく
という部分でした。
転職を考えてから転職をするまで3ヶ月ぐらいかかったと思います。
2社目は、上流工程から下流工程まで一貫してチャレンジさせてもらえる非常に良い環境でした。
お客さんと直接やり取りする経験をさせてもらえたし、自分考えて提案をして開発をしてそれをお客様に導入してもらうといった非常に貴重な経験を若い時にさせてもらったのはその後のキャリアに大きな影響を得たと思います。
ただ残念なことに、事業がうまくいかず解散することとなり、2年ほどで改めて転職することになりました。
そして、今の会社へ転職を行いました。
今の会社を決めた理由は
- 上場企業のグループ会社で経営がある程度安定している
- 顧客が大手が多い
- 大手の企業に対してコンサルから担当することができる
- 技術力の高いメンバーが揃っている
転職をするにあたり、1社目2社目の経験が大きく影響しました。
より顧客に近い場所で仕事をしたかったこと、長く安定して働くことが出来るような会社を検討しました。
今の会社に転職をしてかなり年月が経ちますが周りの環境にも恵まれて非常に楽しく仕事ができています。
このように私は24、5才で1度目、27、8才で2度目の転職と若い時に短期間で転職を繰り返しています。
普通の企業だとこのような転職をしていると採用をためらってしまう企業も少なくないと思います。
一方で、筆者が転職をすることができたのは、IT業界の場合、キャリアアップ、ステップアップであれば受け入れてくれる風土があるからだと思います。
転職をしてみてどうだったかを振り返ってみる
筆者の場合は、転職は成功だったと思っています。
若いうちに転職をすることで、上流工程から下流工程まで早い段階で経験することができ、自分のやりたいことを明確にすることができました。
転職をしたことで、将来どんなキャリアを積みたいか自分の中でイメージすることもできたし、結果として今自分がやりたいことを仕事としてできていると思っています。
ただ、転職をする上で苦労ももちろんありました。
まずは費用面です。
転職活動すると交通費などかなり出費します。
私の場合は、1社目の後半はリーマンショックの影響で仕事もなく給料ももらえてない状況だったので余計に出費面は大変でした。
今後転職を考える形で、転職してから転職を行うのは避けたほうがいいと思います。
失業保険なども出ますが、仕事をしながら一定の収入を確保しながら転職する方が精神的な安心感はあると思います。
2つ目は仕事と転職活動のスケジューリングの大変さです。
特に初めての転職の時は何をやっているのか右も左もわからない状態でした。
仕事をしながら面接先の企業とのスケジューリング調整等はかなり大変でした。
そのため筆者は転職エージェントを利用しました。
転職エージェントを否定される方もまれにいらっしゃいますが、私は積極的に転職エージェントを利用すべきだと考えています。
デメリットよりもメリットの方が圧倒的に多いと個人的には考えています。
- IT業界に強いエージェントであれば、良い求人情報を提示してくれる
- 面接先の企業とのスケジュール調整を代行してくれる
- 面談のアドバイスをくれる
- 履歴書の添削などをしてくれる
- 内定後の日程調整や条件調整をしてくれる
などを無料でやってくれます。
筆者は1回目の転職の時に最初自力でやっていたのですが、途中で手が回らなくなり転職エージェントのサポートを受けました。
おそらくこのサポートを受けてなければ転職できなかったんではないかと思うほど多くのことを助けてもらえました。
そのため2回目の転職では迷わず転職エージェントを利用しました。
特にはじめての方であれば、迷わず転職エージェントを提供しているサービスを1つでも利用すべきだと個人的には思います。
転職をすべきなのかどうなのか
実際に転職をするかどうかは別として、転職は既に視野に入れとくべきだと思います。
正直IT業界であれば、スキルアップ・キャリアアップのための転職は非常に受け入れられやすい環境にあります。
今の会社でプログラマやシステムエンジニアとして働き続けても、チャレンジできない分野はたくさんあります。
例えば、客先常駐を主力としてる会社で、自社コンテンツや上流工程からの開発に携わる事は非常に難しいです。
明確に自分の進みたいキャリアが自分の勤めている会社でできないと思うのであれば、転職は積極的に行うべきだと個人的には思っています。
このように、明確な目標があってそのためには転職も有益だと考えれる人は転職を視野に入れてチャレンジしてみるのも良いかと思います。
逆に、特に目標もなく会社への不満だけで転職するのは控えたほうがいいかなと思います。
もちろん、金銭面で給料アップなどを目標としてキャリアアップを考えていると言う目標があるのであれば転職も良いかと思います。
実際、実力主義の会社であれば、プログラミングスキルがあれば高い給料を得られる企業もたくさんあります。
筆者の知人でも、技術力の高い人が技術重視の会社に転職をしたところ給料が大きく増えた人思います。
ただし、なんとなく会社に不満があるから辞めたいとか漠然とした理由だけで転職することをお勧めしません。
キャリアアップスキルアップを目指すのであれば転職をすることも視野に入れてみよう!
現状を打破するためにも、転職とても有益な手段だと思っています。
今の仕事では得られないことにチャレンジをしたい、キャリアアップやスキルアップを本格的に考えていきたいと思われるのであれば積極的に転職を考えてみてください。
転職をすることで得られることもたくさんあります。
自分の中にチャレンジしたいこと、スキルアップキャリアアップしたい目標がイメージできるのであれば、ぜひ転職も視野に入れて今後の目標を考えてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
読みにくい文章だったかったと思いますが、読んでいただいた方の参考になるとうれしいです。